青春18きっぷ福井旅行① ノマドワーカーは日本中が職場
過去に、青春18きっぷで5日かけて中国地方を一周したことがある。ちゃんとブログに書いたのが初日だけというのが残念なくらい良い旅だった。
また行こう!と思って、はや2年。
自営業となった私は、場所に囚われることがなくなった。
2018年2月、福井県が大雪に見舞われ、あわら温泉でキャンセルが1万人も出たというニュースを見た。
正直、芦原(あわら)という地名を知らなかったけど、福井は日本でまだ行ったことない数少ない県のひとつ。
その場ですぐ行き方を調べたけど、今やLCCで片道1万円しないでアジアに行けるこのご時世に、新幹線ルートは高く感じたし、さすがに急には日程調整できなかった。
そして3月。青春18きっぷのシーズンになった。「ああ、コレしかない」と思った。
再びの旅へ、未踏の地・福井へ。
3月30日。勝どきを始発で出た。ここではまだ青春18きっぷは使えない。JR新橋駅まで移動。6時10分・東海道線熱海行きで旅が始まる。
冬は去った。外はもう明るい。
でも人はまだ動き出す前だ。普通列車の旅なので長時間立ちっぱなしになることを案じる人もいるけれど、過去の経験上、そんなことは都市部のラッシュさえ避ければほとんど回避できる。今回も、往路については静岡から一駅立ったくらいで、新橋、熱海、静岡、浜松、豊橋、大垣、米原、近江塩津、敦賀、芦原温泉と、旅は順調に進んだ。
乗り換え時間に余裕がある米原駅のホームで食べる駅弁も良い。
青春18きっぷなので、同じ日であれば途中下車が何度でもできる。今回は下車しなかったけど、前回は5日もあったので、途中下車して姫路城を見に行ったり、倉敷でドローンを飛ばしたり、鳥取砂丘で異邦人ごっこもした。
移動時間は基本的に仕事をしている。移動日が金曜日というのもあるけど、前回の旅の際に、「各駅停車の旅はめちゃくちゃタスクが捗る」と実感したのだ。
ふつうに働いていると、いろんな雑音が入ってくる。オフィスにいるなら同僚の質問とか電話とか。カフェで作業してても、ちょっとした食べ物の誘惑とか、遊びに行きたくなるような青空とか。
でも、電車は自分で運転しなくて良い上に密室だ。Wi-Fiさえ持っていれば電波の心配もない。しかも始発から終点までが大体1時間くらいだ。「この1時間で◯◯をしよう」と思えば、あとは手を動かすだけ。私にとっては何よりも集中しやすい環境と言える。
そんなわけで、この日も移動時間11時間12分、移動距離565.9キロ、通過駅108駅の中で、約30通のメールを打ち、100通のメールに目を通し、2枚の資料を作成し、乗り換え中に3件の電話をした。日常とほとんど変わらない業務量だ。移動中に取材まで決まった。
もちろん、旅の楽しみ方は人それぞれ。私は単に、仕事が好きなのだ。あと、基本的に2つ以上のことを同時にしていないと「もったいない」と感じる。旅×仕事でも、もの書き×飲み(現にこれも居酒屋で飲みながら書いている)、読書×バー、なんでもいい。一個だとすぐ飽きる。
そんなわけであわら温泉についた。
お世話になったのはあわらグランドホテルこちら。
駅ちかのホテルで、あわら温泉を代表するようなホテルらしい。お風呂が大きく分けて3箇所あり、なかなか良い。
ちなみにあわら温泉のお湯は柔らかい。旅館の人が「悪くいうと温泉っぽくない」と冗談を言うくらい、匂いも色もふつう。でも、お湯に浸かると肌がつるっとする。お湯に弱い人はいいかも。もちろん私も満足ですよ。初日は移動と温泉とホテルでの食事で完了。
その②に続く。
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