ポルトガル旅行② マデイラ編 ~ワインの島、花かごの島~

←「ポルトガル旅行①」はこちら

そんなわけで、2017年9月22日に日本を発った私は、羽田→ドバイ→リスボン→フンシャル(マデイラ島のエアポート)と乗り継いで、約24時間かけて最初の目的地・マデイラ島にやってきたわけです。

 

なぜマデイラ島だったのか、そのあたりはこちらをご覧ください。

この時、私はマデイラ島の名産品であるワイン、マデイラワインのクラウドファンディングに挑戦していたのです。島についた時点では、残り時間48時間、達成率が90%くらいという、かなり危うい状況でしたが、おかげさまで島に滞在している間に無事達成することができました。ありがとうございます。

 

マデイラワインが何なのか、は、クラウドファンディングを一緒にやった中村さんが丁寧にまとめているので、こちらを御覧ください。

そんなわけで、私はマデイラ島にやってきたわけですが、この時点で私の中には「マデイラ島」=「マデイラワインが作られる島」という情報以外はほぼありませんでした。ただでさえ直行便がないポルトガルの情報は限られています。さらに、そこから大西洋上に1000キロも南西に向かい、緯度で言うともはやアフリカ大陸(カサブランカと同緯度だそうです)と同じであるマデイラ島の情報は、ポルトガルの総合ガイドブックでも名前と簡単な説明がある程度。私のように知人が島にいるとか、そもそも海外暮らしが長いとかでないと、なかなかワイン関係者以外でこの島を目指す人も少ないのではないでしょうか。

 

■マデイラ島の特徴

・ポルトガルの首都リスボンから約1000キロ離れている(もはやアフリカ!)
・空港から出ての最初の印象は、ハワイと似た日差しと海風。ヨーロッパの中では高級リゾート地として認知されている。
・島だが高低差がかなりあり、最高位で1,862Kmになる。この高低差が、熱帯植物から葡萄まで様々な植物を育んでいる。
・島の大きさは、奄美大島と同程度。奄美と同じく、地域によって美しい海岸から雄大な山まで幅広い表情を持つ。
・観光関係のビジネスをしている人なら英語OK。

今回私は「ホテル・マデイラ」という、空港からバスで30分くらいの場所に宿をおさえました。ここは空港からのアクセスも良く、海岸や公園も近く、観光の拠点としてはおススメです。ちなみに、空港から市街地へのアクセスは簡単で、巡回バスを使うのがベター。深夜や早朝などはタクシーで移動しましょう。フンシャルの街中までタクシーで20分~30分程度です。

 

■マデイラ島の美味しいもの!

今回、マデイラ島にレアンドロのマスター・鈴木さんがいらっしゃるタイミングで滞在しましたので、夕飯はともに鈴木さんにアテンドいただきました。どちらも絶賛美味しかったので下記に記載します。

☆Restaurante O Viola☆

 

山の中腹にある、陽気で楽しいレストラン!
何といっても、ポルトガルの伝統料理「エスペターダ」を楽しむくことができます!
「エスペターダ」とは「串焼き」のこと。長い串に牛肉を刺し直火でじっくり焼いた後に、テーブルの上にあるフック(?)に引っ掛けて、好きな分だけナイフとフォークで引き抜いて食べます。常に満員御礼。お客も店員も陽気で楽しいお店でした!
ちなみに「ホテル・マデイラ」のあるフンシャルからはタクシーだと往復1万円くらいするそうです。本数は限られているようですが、バスをおススメします。

☆MARINA TERRACE☆

続いて、肉の次は魚! ということで、フンシャルの海沿いにあるおしゃれなレストラン。こちらはポルトガルの豊かな海の幸が堪能できる素晴らしいお店です。海に面したテラス席で、ロケーションも最高! こちらの店員さんも楽しく明るく、とてもステキなお店でした!

 

■マデイラ島の観光!

マデイラ島の情報がほとんどないまま現地に来たので、こちらで調べてみたところ、メジャーな選択肢としては下記のプランなどがあるようです。

1.トレッキングなど島の大自然を体験する1日がかりのツアーに参加
2.観光バスでフンシャル周辺を散策
3.ロープウェイで島を一望! 山の上の庭園・モンテ
4.マデイラワインの直営店見学
5.ボートで海に繰り出してイルカ&ホエールウィッチング
6.ノープランで潮風を感じながら港町を散策

私の場合、到着日は17時台、1日目はフリーで、翌朝早朝に移動というスケジュールだったというのと、滞在日が土日ということで(キリスト教圏では土日営業していないお店が多い)、選択肢がかなり限られていました。

個人的に1と3を選択したかったのですが、両方を1日で回るのは無理と言われてしまい、6、3という選択をしました。
結果的にこれはいいチョイスでした。

ちなみに1の現地ツアーは、本当に多種多様。英語での案内のみとなりますが、マデイラに行くことがあったら参加してみるといいと思います。特に、トレッキングなど山側のものはレンタカーなどを借りない限り一人で行くのは難しそう。予約は町中の観光案内所やホテルのフロントからでも行えます。

 

■フンシャルを一望できるモンテ ケーブルカーはおススメ!

そんなわけでフリータイムの2日目。

私はとことん高いところに目がないのですが、マデイラ島に「モンテ ケーブルカー」というロープウェイがあることを知り、ここに行くことにしました。

フンシャルの市内にあるので、乗り場まで歩いて行けます。片道€10往復€15です。高低差約560mを15分くらいかけて登ります。

※動画はiPhoneのタイムラプスで撮影しています(早送りです)

これはなかなか感激です。フンシャルの美しい町並みが一望できます。

ちなみに、往復共にこのロープウェイで帰るのもよしですが、トボガンと言って、ハンドメイドのそりのようなもので中腹まで送ってくれるコースもあります。そちらを希望の場合、ロープウェイは片道のみの購入にしておきましょう。トボガンの申し込みは頂上周辺にあります。

さて、頂上にある名所としては「モンテ教会」や「トロピカルガーデン」などがあります。自由に散策するもよし、オープンテラスのカフェバーでのんびりするのもよし。景色を見ながらのビールは最高でした。

 

■別名「花かごの島」。咲き乱れる熱帯植物

さて、ここに来たらぜひ行ってほしいのが「トロピカルガーデン」です。ロープウェイを降りた目の前に入り口があり、入場料は5~6€だったように思います。ただの熱帯植物園なのかと思いきや。花とアートの壮大なガーデンです。日本で言うと、箱根の彫刻の森美術館と熱帯植物園の融合という感じでしょうか(マニアックな説明ですみません)。

温室などがあるのではなく、公園全体が美しい森の中に作られた花とアートの融合空間で、モニュメント的なものから、異国のカルチャーを感じられる広場、ちょっとした展示スペースまで、とにかく飽きさせません。そして美しい。もう一度マデイラに来ることがあったら、また来たい場所です。

 

 

■土日にお土産を買うなら

さて、最後におみやげ物情報。マデイラ島の名産と言えばマデイラワインです。今回の旅の裏ミッションとして、「もし巡り会えたたら、自分の誕生年のワインを自分で購入したい。あわよくば、11月が両親の結婚記念月なので、プレゼント用に結婚年のワインも欲しい。」というのがありました。しかし、私が滞在したのは土曜の午後から日曜日。ご存知の通り、キリスト教国家では土日は休みのお店が多く、実際に観光客向けのワイナリー直営店は閉店していました。レストランやお土産物屋さんも、閉まっているところが目立ちました。

5年ものや10年ものくらいなら、島のちょっとしたお土産物屋で入手できます。しかし、さすがに35年前となると…、と、島について早々ワインはあきらめていたのですが、なんと偶然発見しました。

 

このワインは、先ほど紹介したロープウェイの海側の発着所のすぐそばにあるお土産物屋さんで見つけました。名前は控えなかったのですが、おそらく「Madeira Story Centre」かと思います。ロープウェイ発着所の広場に面した、海岸と反対側の通りにあります。数軒お土産物屋さんが並んでいますので、すぐにわかると思います。私が言ったお店は、島の名産の刺繍織物やコルクの工芸品の他、ビンテージワインがそこそこそろっていました。1982年ものに出会えた時の感動は、なかなかのものでした。

土日に島に行く方は、こちらでお買い物をするのをおススメします。英語でお買い物可能ですが、片言でも大丈夫。ポルトガルの人は、どの都市でも基本的に親切で素朴な人が多い印象です。

そんなわけで、日本からはなかなか行きにくいマデイラですが、ちょっと世界と隔離されて、静かな港町で親切な人たちに囲まれてお酒や料理を楽しんだり、大自然をトレッキングするにはおススメの場所です!機会がありましたら是非!

最後に、マデイラ島の様子をアルバムにまとめましたのでどうぞ!
(10/9追記。スマフォではアルバムが見れないということがわかり、スマフォの方は上記の「アルバム」という文字のリンクからどうぞ!)

Flickr Album Gallery Powered By: WP Frank

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です