オーストラリア旅行 〜シドニー編〜

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シドニーは、見るからにしてもう、美しかった。
雨のケアンズを後にして、飛行機に乗り約3時間。上空から、複雑に入り組んだ湾と、美しい緑と、洗練された都市が見えた。シドニーのシンボルであるオペラハウスとハーバーブリッジも見える。

シドニーには2泊3日の滞在でした。
街に降り立つと、夏と言ってもそこまで嫌な暑さではない。海が近いせいなのかもしれない。とにかく都市と緑の調和が美しい。
主にハーバーブリッジやオペラハウスのあるサーキュラー・キーエリアで過ごしました。ガチャガチャ回るというより、行きたいところを押さえつつ、私にしてはのんびり過ごしました。
ちなみに、シドニーには公共機関に共通のICカード「オパールカード」があり、滞在日数に合わせて自由にチャージができます。駅の切符売り場などで購入・チャージが簡単にできるんもでオススメです。ちなみに、残高不足でもゲートを出ることができます。以前なにかの記事で、中国がやっぱりその方式で、要するにチャージ切れの渋滞する手間を考えたら、多少運賃の取りこぼしがあっても仕方ないということらしいのですが、オーストラリアも同様のようです(2国が珍しいのかグローバルでそういう傾向なのかは未確認。)

■ハーバーブリッジ
到着初日、まずはメインのエリアを見てみたいと思い、夕暮れのサーキュラー・キーエリアへ。街の中心地(セントラル)から徒歩で20〜30分くらいでしょうか。もちろん、電車やバスもありますが、はじめての都市なのでゆっくり歩いてみました。年末、クリスマスの余韻も残る中で、街は活気に溢れていました。観光客と地元民の割合が気になりましたが、人は親切で、心身ともにゆとりがあり、非常に満ち足りた都市という印象。ちなみにシドニーの経済発展はめざましく、東京人の何倍も稼いでいる人がたくさんいます。日本の給料を聞いてドン引きしたという話も聞きます。そういった経済的ゆとりが心にもゆとりを生むのだと思います。

湾に到着し、薄暗くなっていく中眺めるハーバーブリッジは本当に美しかった。対岸にはオペラハウスも見えます。
この日は鑑賞だけして帰りましたが、翌日はフェリーで2度下を通過し、1度は橋を徒歩で渡りました。
ポート・ジャクソン湾のフェリーは、電車と同じくらいカジュアルに使えて、本数も多いです。先述の「オパールカード」があればタッチするだけで乗れます。

ハーバーブリッジの歩行に関しては、アーチの上を歩行する有料ツアーが有名ですが、通常の歩道であればもちろん無料で渡ることができます。

いろんな方がブログ等で紹介していますが、サーキュラーキー側からよりも、ノースシドニー側までフェリーか電車で移動してからサウスシドニーに向けて歩いたほうがいいです。理由は、そうするとオペラハウスを進行方向に見ることができるから。

■オペラハウスに込められた芸術家の思い、芸術家への思い
さて、シドニーといえばオペラハウス。この建物、実はオーストラリア人ではなく、デンマーク人のヨーン・ウツソンがコンペで勝って設計を担当することになりました。ただし、ガイドブックを見ると「建設費が膨らんで解任された」と書かれていることが多いと思います。ところがこれは事実のほんの一部で、芸術家とそれを支える人々の壮大な思いと、政治の問題が絡んできます。それを知ることができるのが有料の内部ツアーです。

オペラハウスの建設が決まって建築家を世界中から公募した際に、コンセプトやデザイン面で、ヨーン・ウツソンの作品は突出していたそうです。ただし、建築物として物理的に成立するかどうか、まったく裏付けを取っていなかったそうです。にもかかわらず、審査員は彼の作品を採用する。それは「芸術家を愛し、大切にする」というオーストラリア人の思想であり、エビデンスはなくともこの建物は完成する(させる)という審査員たちの見立てでした。
その後、デザインが重量的に耐えられるかなど、様々な試算がなされ、作品はコンセプトを守りつつ、少しずつ変化して、今の外観に落ち着き、建設が始まります。しかし、当初の目的よりも時間がかかっているうちに、当時の州政府が転覆。新しい政府は、オペラハウスの予算カットと、内装についてはオーストラリア人が設計することを望みます。こうして、内装はヨーン・ウツソンのデザインを破棄。新たに選ばれたオーストラリア人が手がけることになります。
これは、耐えられないことでしょうね。用意に想像つきます。そして、ヨーン・ウツソンはオーストラリアを去り、以降、二度と帰ってこなかったそうです。竣工式の招待状も無視した。芸術家のプライドでしょうね。
ただし、時は過ぎてヨーン・ウツソンが70歳の時、オペラハウスの改築が行われることになった。この時に初めて州政府と彼は和解。改築箇所の設計を、地元デンマークから行ったそうです。

■シドニー、食事情
シドニーに限らず、オーストラリアはとにかく食が美味しい。海のものも山のものの美味しい。ただし外食のコストは日本と同等と思ったほうがいいです。まあ、カジュアルに良い素材の食事が食べれるので、値段の割に高くは感じませんでした。
とはいえ、お腹いっぱい海の幸を食べたいー!と思ったら、シドニーのフィッシュマーケットがおすすめです。中心地から少し距離がありますが、行く価値あり。オイスター、ロブスター、エビ、ホタテ、サーモン、、、気になったものをその場でオーダーし、テラス席でいただくことができます。こっちの岩牡蠣、小ぶりですが美味しいです。

あとは、やっぱりオージービーフ。
私はPhillip’s FooteというBBQスタイルのお店でTボーンをいただきました。これで、かなりクオリティの高いサラダバーが付いて、3000円台だったと思います。オージーはBBQが大好きだそうで、一家に1台BBQセットが有るほどという噂も。

朝食・昼食には、クイーン・ビクトリア・ビルディングというショッピングモールの中にあるカフェもオススメです。

いくつかお店があるので好みで選んでいただければと思いますが、1Fの通路がカフェになっていて、オープンサンドやスイーツ、フルーツなど、かなりクオリティが高いものがカジュアルに食べられます。このショップングモールの雰囲気も非常に良かったです。

全体として、シドニーは本当に治安もよく、美しく、気候もよく、いい街でした。街のあちこちに公園や街路樹があって、その緑と青い空と青い海の調和がとにかく美しかったです。

それでは最後の都市、ゴールドコーストへ。

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