岡山城天守閣で飲み会をやらかす会

2018年4月19日、ものすごいニュースの見出しを見た。

「天守閣で酒宴」実現 一般貸し出しへ /岡山

かいつまんで説明すると、一般公開されている岡山城天守閣を、一般の観覧時間が終わった後にレンタルできる、というものだ。しかも、何に使うかは結構自由。歴史縛りとか日本文化しばりとか関係ない。もちろんお城に傷をつけるようなことはNGだけど、常識的な範囲なら可能。飲み会すらもOK。

天守閣で、、、酒宴!??

私のメンターである八子知礼さんがさっそく「やるか!」とシェアしていて、たまたま私も同じタイミングで記事を見ていて、これはぜひ一緒に企画したいと思った。
この記事では、イベントレポートとともに、同じように岡山城天守閣で飲み会を開催したい人向けに手順を公開します。Let’s try!

■発案から申込みまで
とりあえず仮で日程を抑える必要があります。秋開催という話になって、空いている日にちを確認するために、まずはおかやま観光コンベンション協会に電話。
最初、めちゃくちゃ緊張しました。だって「すみませんー、貸してください、お城を1個。」って、ドラえもんですか?(ドラえもん「古城の幽霊」/てんとう虫コミックス12巻)

で、めっちゃ緊張して電話したら、当たり前ですがすごく普通で、しかも結構空きがある。
申込みはすごく簡単。空き日を確認して、日にちを指定するだけ。基本電話でOK。身分証明的なものを求められるかと思ったけど一切なし。逆に心配になるくらいさっぱりしている。
後日申し込み状が送られてくるので、一ヶ月前までにFAXか郵送で申込みをして、あとは1週間前前に入金。貸し出しは、会場代と照明代で80400円。保険なども一切なし。
椅子と机は40人分くらいが立食と座りと交互でするくらいなら十分にあって、それ以上になると有料でレンタル。その他、マイクや音響なども必要ならレンタル可能。
ちなみに細かい話をすると、最初の申込みはコンベンション協会ですが、備品や当日の細かい流れについては岡山城管理事務所とのやり取りになります。事務所のみなさまにも大変お世話になりました。

■参加者の募集
Facebookグループを作って、最終的に43人の集客になりました。岡山勢が1/3くらいで、残りがその他の地域から。仕事で日本に来ていたラスベガスの会社の社長さんまでいました!日本だと、北は北海道、南は四国、九州・沖縄以外はフル参加。会費を当日回収にしたので、早めに人数を決めて、できる限りキャンセルが発生しないようにするのがひと手間かかりました。Facebookだと、必ずしも全員がイベントページのポストをマメに見ているわけではありません。メッセンジャーにしても、私が友達になっていない人とはどうしても連絡が取りづらいというのがあります。そこで、連絡が取りにくい人には、その人を招待した人に責任を持って連絡をとってもらうというふうにしました。結果的に、ドタキャンも体調不良の方のみで最小限に抑えることができました。

■ケータリング
当然、岡山城はハコを貸してくれるだけですので、飲食はこちらで手配する必要があります。お城の天守閣までは石段を登るようですし、何よりもゴミは持ち帰らないといけないので、自分たちで持ち込みをするのはかなりハードルが高いです。ホテルのケータリングに任せるのが一番手っ取り早いわけですが、それだとコストが掛かります。岡山城の申込みの際に、おすすめのケータリング一覧を渡してくれますので、その中から後楽園で料亭を営んでいる四季彩さんにお願いすることにしました。

この四季彩さんなしには、今回の天守閣飲み会は成立しませんでした。
というのも、肝心の幹事2名は岡山城に行ったことがないし、東京在住に付き気軽に行ける幹事でもないわけです。想像ができない場所でどんなお料理を出して、どんなふうに搬入するか、料理の量は? 飲み物の量は? そもそも参加者のうち半分以上は面識がない、、、という中で、随分無理なお願いをしましたし、会場下見に行けない私達の代わりに岡山城に出向いて打ち合わせまでしてくださいました。感謝しかありません。

■いよいよ本番
17時半に一般観覧が終了するので、当日は17時15分に天守閣前に集合。全国からわらわらと見知った顔が集合します。時間になると、岡山城管理事務所から参加者に対し当日の注意点の説明があります。たとえば、飲食ができるフロアがどこなのか、などです。すでに四季彩さんが食べ物・飲み物を搬入してくれています。会費を回収し、幹事から簡単な趣旨説明をして、飲み会スタート!

ケータリングの他、高知から武市さんがカツオのタタキを運んでくれました!

ナマモノを現場で切るのは岡山城側が嫌がるかな?と思って心配したのですが、「タタキもあるんですか!いいですね!」という感じで、終始おおらか。ホッとしました。
ちなみに宴会会場にはシンクが付いているので、洗い物も出来ます。

最初は1階の飲食会場中心に歓談していましたが、皆の興味は城の最上階へ。最上階は飲食可能ですが、その間の階が展示物などあり飲食が禁止です。空いていないビールや日本酒を持って上がり、上で飲む分にはOKです。最上階で写真撮影をしたり夜景を眺める人、その下の階で、床に腰を下ろして円陣を組んで懇親する人々、下の階で食べ物を楽しむ人、だいたいこの3つに別れました。

ただし、人の流れは会によってだいぶ違いそうです。天守閣は最大100名まで入れるので、人数によってテーブルの配置も使うスペースも変わってきます。幹事の采配や、会の趣旨次第ですね。

初めてのイベントで、満足度が高いものになるかかなりドキドキでしたが、蓋を開けてみると参加者の満足度も高かったように思います。すぐに第2回目の開催の話になり、次は岡山側でも幹事を立てて、連携してやっていこうという話になりました。

共同幹事の八子さんとも話し合って、ハッカソンなどもそうですが、こういうものは繰り返し開催することが重要と考えています。岡山は豊かで地方創生文脈では語れない(語られたくない)ところもあると思いますが、それでも観光客やコミュニティを抱え込みたいニーズはあるはずです。同様に、東京側にだって地方の面白い人たちや取り組みと繋がるニーズはあります。でも良質な関係は1回こっきりじゃ築けないし、もったいない。絡む理由は飲み会でもなんでもいい。繰り返し接点を持つことが大事ではないでしょうか。

というわけで、ご関心がある方はぜひ次回参加で!

岡山城天守閣でやらかす飲み会2019

または、ご自身で開催してみたいという方もぜひ!
私ができる範囲で、アドバイスなども差し上げられます。

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