道東×IoTアイデアソン!×八子クラウド座談会 釧路スペシャル

北海道は釧路にやってきました。

東京で薄着な私をみんなが心配するので本気出したら、最初から最後まで「クマ」呼ばわりでした。がおー。

今回は「道東×IoTアイデアソン!インバウンド観光課題を解決する!」に参加するための釧路行きでした。タイトル通り、北海道の東側(釧路・阿寒湖・摩周湖エリアなど)である道東地区の課題をIoTでなんとかできないか?というイベントです。

このイベントは2日間のプログラムから構成されています。

1日目は「道東観光アイディアソン 釧路圏周遊観光ツアー」。実際にバスに乗って道東地区を周遊し、課題の発見・そして魅力の発見に努めました。

2日目は、「八子クラウド座談会 釧路スペシャル『地方創生3.0 釧路版 IoTで釧路の未来を見つける 』」。1日目で見えて来た課題に対し、実際にどんなアクションがおこせるのかをディスカッションします。

そうなのです、幹事グループに所属している「八子クラウド」が、初めて北海道に進出したのです。これまで東京以外では、大阪・仙台などで開催して来ました。そしてこの度、ご縁があって釧路での開催となりました。というわけで、今回は幹事グループ&参加者として北海道に来ています。東京メンバーは八子さん、幹事長の増田さん、そしてエイミー。こういう、仕事と遊びの中間のようなものからイノベーションが生まれる時代が来ています。私にとってはワクワクドキドキ、生きやすい時代が来ています。

弟が網走の大学に行っていたので、網走周辺だけは1度行ったことがありますが、北海道は今回で2度目、釧路は初めてです。そんなわけで、今回の旅をご紹介します。

◾️1日目「道東観光アイディアソン 釧路圏周遊観光ツアー」

朝から夜まで、1日かけて道東エリアを回りました。道東エリアといっても広いのですが、今回訪問したのは、道の駅・阿寒丹頂の里、阿寒湖、摩周湖、硫黄山、風牧場、の5箇所になります。

すっかり観光気分ですが、あくまで課題探しも兼ねています。適度に遊びつつ、適度にアンテナを張りながら、初の道東エリアを満喫しました。

道の駅・阿寒丹頂の里

一番最初に立ち寄った休憩ポイント。たんちょう釧路空港からもほど近く、鶴の里だそうです。フツーに鶴がいました^^; Wi-Fi、飛んでました。この施設に限らず、Wi-Fi飛んでいるところが多いですね。さすが観光に力を入れている北海道です。ここには「牛乳のみてぇTシャツ」が売っていて、さすがにTシャツは買いませんでしたが牛乳はいただきました。うまかったです^^

ちなみにここは、道の駅だけではなく、マルシェ(この時はお休みでした)やキャンプ施設や資料館、入浴施設なども併設されていました。

阿寒湖

そして阿寒湖。ある意味このツアーのハイライトでした。実は阿寒湖、湖だけでなく、アイヌの方々が住む村である「アイヌコタン」や、本物のまりもが展示されているエコミュージアム、その他たくさんの飲食店やホテルがある観光エリアなのです。3時間近く時間をとって、各自散策をしました。

個人的に思い入れが強い土地でした。というのも、文化や歴史が好きな私にとってアイヌの文化は非常に興味深いものであり、2年前にアイヌ刺繍を習った経験もあります。アイヌコタンでは非常に素敵な経験をしたのでそれは別ブログであげます。

それ以外の経験としては、鹿肉丼を食べたり、まりもを見に行ったりしました。

この阿寒湖での散策時間は、翌日のアイディア村で色々問題提起のきっかけになるのですが、個人的には、どのお店に入ってもみなさん素朴で、優しくて、気持ちのいい時間を過ごしました。あと、観光地でやたら売っているまりもは本物ではありませんでした。薄々気づいていたけど、今回事実確認できました(今更ですが・笑)

摩周湖

そのあと、バスは「霧の摩周湖」へ。

めっちゃ晴れています(笑)

なんだ、「霧の摩周湖」ってデマかい、と思ったら、本当に霧が多いんですね。調べたところ、摩周湖に終日霧がかからない日は平均して100日、一年の2/3は霧の中なのだそうです。そして、天皇陛下は3回摩周湖に来て、3回とも霧だったそうです。摩周湖は、注ぎ込む川も流れ出る川もないのに水位はいつも変わらないそうで、平たくいうと大きな水溜りとのこと。すごいですね。いわゆる「摩周ブルー」が本当に美しかったです。

余談ですが、「晴れた摩周湖」を見ると「女は婚期が3年、男は出世が3年」遅れるそうです。私本当に女で良かったです。仕事の成長が3年遅れる方が困りますからね。

摩周湖で気になったのは、摩周湖の案内が少ないと感じたことです。

硫黄山

この手の噴煙系が大好きな私です。「おおおおお、地球動いてるー!」と、かなりテンション上がりました。私は箱根が大好きなのですが、正直ここだけ見たら箱根の大涌谷よりすごいです。というか、大丈夫なのか?というくらい硫黄臭がすごいのに、めっちゃ近くまで寄れる。匂いを嗅ぐだけで健康になれそうな気分がしました。温泉卵が1個から買えるのもいいですね。箱根は混雑防止と商売っけから、5個セットしか販売していないのです。まあ、一人で5個食べるんですけど。

風牧場

最後に休憩で立ち寄ったのが「風牧場」。本当にただのトイレ休憩だったのですが、ここで食べたソフトリクームと飲むヨーグルトは絶品でした。そして外に道産子ちゃんややぎちゃんがいて、ものすごく人懐こい。動物好きにはたまらない。強いて言うなら、トイレには「トイレ」と看板出しておいてください。納屋かと思いましたw

 

※今回回った場所。下が釧路で、左斜め上が道の駅、その上が阿寒湖、一番上が硫黄山、その下が摩周湖、最後が風牧場でした。

とまあ、観光地としては以上なのですが、何しろ北海道は広大。これだけ回るのも1日がかりです。その最中に感じたことを列挙すると、、、

♦︎エイミーの課題メモ♦︎

・地元の人が地元の魅力を知らない(どこの地域でもあることなので仕方ない)
・アイヌの文化を聞く機会が地元にもない。日本より海外の方が熱視線
・お店の玄関かPOSレジにセンサーつけてIoTでお店のオープン情報を取得できないか
・レンタカーの移動が適しているが免許がない人にはできない。
・ツールド道東的なものをやってはどうか?プロジェクトが進んでいるそうです。
・寒くて電源減るの早いので、モバイルバッテリーの貸し出しなどやってはどうか?
・上記と同じで、または各観光地に充電サービスを充実させる
・ソフトクリームがめちゃくちゃ売っているのでスタンプラリーアプリでも作って競わせる
・観光地の説明や標識が不十分。ボランティアの語り部や観光ガイドを充実させては?
・ジビエが当たり前に売られているが観光客には珍しいので、「ジビエ村」とか
「マタギレストラン」とか、ジビエ推しの何かがあってもいいのではないか。
・観光地ごとに交通情報が分散。情報をまとめた道東統一のプラットフォームが欲しい。

とまあ、こんな感じです。これを元に、翌日のアイディアソンに臨みました。

その晩は、ツアーに行った皆さんと釧路港から90分のナイトクルーズからのジンギスカン。よくわかったのは、冬の釧路の、しかも海の上でも、やっぱり私は大して寒さを感じないということです。

◾️2日目「八子クラウド座談会 釧路スペシャル 地方創生3.0 釧路版 ~IoTで釧路の未来を見つける!~」

こちらがいよいよ私の本番ですね。八子クラウド座談会。前日に見た課題を元に、釧路の課題をIoTで解決できないか、なんと54名でのディスカッションです。釧路で、しかも休日に54人って本当にすごい。これはひとえに、釧路側の実行委員のパワーと地域の熱量。参加者もIT系だけでなく、自治体関係者も多かった。私の経験上、自治体にフットワークが軽い人が多いほど地方創生は動き出します。いくら民間にキーマンがいても、最後は絶対自治体の理解と協力が必要。今回、自治体関係者が12名もいらっしゃいました。本当にすごい。

いつも通り、八子さんのインプットから始まり、昨日の参加者からの気づきの共有、パネルディスカッション、そしていよいよアイディアソン(通常の八子クラウドならグループディスカッションですが、今回はチームごとに競いました)、審査と表彰式、懇親会、という流れです。

アイディアソンでは、チーム分けは公平を期すために、自治体関係者、学生、地元の方or Not、IT企業従事者or Not、が均等に分散するようにそれぞれに属性を示す色紙をネームフォルダーに入れてもらい、チーム作りの際に同じ色が分散するようにしました。私は「チーム1」というグループに混ざらせていただきました。

うちのチームは、阿寒湖の商店街に行った際の「ガイドブックやネット情報では空いているはずのお店が休業になっている」「お店は開いているのに店員さんが奥に引っ込んでいていない」という課題に着眼しました。こういうことって、お客側からしたら満足度の低下になり、リピーターを減らしてしまいます。一方で、お店側からしたら、本来は利益を生み出せたタイミングを放棄してしまったと言えます。双方にとっていいことなし。

そこで、「観光版魚群探知機」があったらいいのではないか、と思いました。
観光客は何かしら携帯を持ち歩いています。この携帯をセンサリングして、いまどのエリアにどのくらい観光客がいるか、自分のお店のそばに観光客がいるかがわかるようにするのです。そうすれば、お店の人も「お、今日は団体さんが来ている!奥に引っ込んでいないで店頭に立とう!」となるのではないかな、と考えました。シンプルですが、観光客にも観光従事者にもメリットがあると思います。アイディアソンは初めてでしたが、それぞれの意見を出し合って議論を重ねることはものすごく面白かったです。

2日目に得たものとしては、

・釧路の熱量に感激した
・アイディアソンのやり方について学べた
・アイディアをビジネスに落とす過程の考え方を学ぶことができた
・久々に地域のことについて真剣に考える機会をもらった
・優勝してGoogleHome miniをGETした

…あれ。出来レースではないですが、おかげさまで優勝しましたー!

正直いうと、ディスカッションを始めた時点でスルスルと意見がまとまって、すぐにビジネスモデルの基礎ができたので、これはいけるかも!?とは思っていましたが、周りの皆さんのプレゼンを聞いたら、若干焦りました。でも、結果的に優勝!チームのパワーです。メンバーに恵まれました!

そんなわけで、あっという間の2日間でしたが、改めて、「地域は仕掛け次第でまだまだいける」と感じました。

それに必要なものがいくつかあって、基本的なところでは、地元にプレイヤーがいること、柔軟な自治体であること、何かしらエッジとなるものがあること。少なくとも釧路は、この全てを満たしていると感じました。

なんだか来年はハッカソンをすることがほぼ内定していまして、またお邪魔することになりそうです。

釧路の皆様、本当にありがとうございました!

また行きます!

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