東京と掛川を結ぶ里山体験バスツアー

6月15日・16日と、静岡県掛川市に行ってきた。
きっかけはこちらのクライドファンディング。

東京と掛川を結ぶ、きっかけづくりを!地方の魅力を多くの人へ!

クラウドファンディングを行った越智さんからは、繰り返し掛川の魅力を聞いてきていたし何度も現場に誘われていたけど、正直、新幹線にしても高速にしても「通過地点」という印象が強かった。

とはいえ、いろんな地域には足を運びたいし、事例はできるだけ多く知りたいので、どこかの機会でお邪魔しなければ……と思っていたところにクラファン。

「この機会を逃すともう二度と行かないかもしれない。」と思って、ツアー招待券のリターンがあるコースを選んで支援をした。

■掛川ツアーの内容

15日朝、約30名がバスに乗り込んだ。初めて掛川に行く人のほうが若干多かったと思う。みんな何かしら越智さんとつながっていて、越智さんの人脈力と愛され力、そして掛川推しの強さを再認識。

■資生堂資料館・アートハウス
元々資生堂の工場があった関係で現地に出来たという同施設。
資料館は、資生堂が創業されてからの広告や過去の製品が並べられていて興味深かった。写真やコピーには時代性が現れる。今だったら絶対に使わないようなコピーも、多分当時はイカしていたはずだ。そういう目で見ると、過去の広告って面白い。
あと、30年、40年前の女性の方がよっぽど派手で洋風で、今の女性の方がおとなしいなと思った。

■日本三大古布のひとつ、葛布

葛布(くずふ)は、文字通り、葛の繊維を使って作られた布。芭蕉布、しな布と並んで、日本三大古布のひとつです。1000年以上の歴史があり、下鴨神社の蹴鞠の儀式の際に使われる袴は、この葛布でできているとか。シャリッとした質感は、植物繊維の布ならではですね。工房を見学させていただき、葛の繊維のとり方や機織りの現場を見せていただきました。

■掛川城と琵琶のこと

その後の自由行動で、私は掛川城へ。掛川城といえば、山内一豊が一時期治めていた城ではあるものの、大きさもそこまでのものではないですし、過剰な期待はしないで向かいましたが、この日の工程で最も濃かったのがこの時間でした。天守閣そのものはそこまで大きいわけではないですが、敷地内に茶室や美術館を併設。

個人的には、二の丸御殿で偶然開催されていた「琵琶展と演奏会」が面白かったです。常設のものかと思いきや、企画展だったのですね。琵琶の演奏者であり、琵琶の製作も行う大橋鶴鵬さんに、琵琶について教えていただきました。

■地元のみなさん、里山に関わるみなさんとの交流会
そしてこの日のクライマックス・掛川倉真地区で開催されている「森林と市民を結ぶ全国の集い 2019 in 静岡・掛川」へ。このイベントは国土緑化推進機構が主催となって1996年から開催されている交流と学習の会です。私たちは土曜日の夜の懇親会からこのイベントにジョインし、地元のみなさんや他の地域で活動するみなさんと交流しました。会場では掛川の名産であるお茶を使った鍋や、地元の名物「いも汁」などをいただきました。

■掛川に良い意味で裏切られた
初日は以上で終了したわけですが、正直、期待以上の内容でした。
掛川城のような名所、葛布のような伝統品、そして熱意を持って地域に向き合う人々。これはやはり、現場に来てみなければ感じることが出来ません。実を言うと、一日を通して雨だったのですが、そんなことが気にならないくらい良い体験を得ることが出来ました。

翌日は倉真地区でフィールドワークを行うのですが、それは次のブログでご紹介します。

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